参考文献など
大量にあった蔵書はほとんど処分してしまいました。高文研などの定番のものやひめゆり資料館の資料や平和記念資料館の資料はとても役にたちました。
ここでは、よく使ったものや今手元に残っているものをあげておきます。
 

 
 ↑岩波新書 阿波根昌鴻「米軍と農民」「命こそ宝」
この2冊は伊江島の阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんの本です。阿波根さんが、「銃剣とブルドーザー」の時期にねばり強く米軍と交渉していく記録はとても貴重です。
ここ↓に「あはごん」さんの講演の記録もあります。
阿波根昌鴻講演 ワード版
 ↑琉球新報社 太田昌秀「これが沖縄戦だ」
沖縄戦の様子が相当詳細にかかれている。特に離島や伊江島などにもページが割かれているのがありがたい。また、記述は軍事作戦などの部分が多いが、写真が豊富で住民などのありさまなどはこれだけ写真があればまず十分と思う。
   
 ↑ひるぎ社 嶋津予志「沖縄戦を考える」
那覇出版社 太田昌秀「血であがなったもの」

「沖縄戦を考える」はしっかりした内容の本で、沖縄戦を戦史ではなく、沖縄戦の特徴をきちんととらえて、いろいろ議論がある点を整理して問題提起をしている。集団自決の件や援護法適用についてなど客観的な視点から書かれている。
「血であがなったもの」これは鉄血勤王師範隊の一員であった著者が、10代で経験した沖縄戦の記録で強烈な印象を残る一冊。こちらの一部データあり。
 ↑わらべ書房 長田昌明「使えるうちなー口」
よくある日常会話やあいさつなどの単語だけでなく、ことわざ「黄金言葉」が整理されていて便利。また、日常会話などにも解説やイラストも使われていて、↓の本と合わせて使うととても便利に使えます。
   
 ↑白水社 西岡敏他「沖縄語の入門」
さすがに白水社でとても入門書ではない理論書。アイウエオがアイウイウになることやキがチになることなどが、実例をあげて例題や練習問題までついていて使える部分もあるが、かなり専門的すぎるきらいがある。CDもあるが別売。
 ↑双葉社 藤木勇人「ハイサイ!沖縄言葉」
ちょっとした日常の一言が、実例と共にあげてあって、とてもたのしく読める。明日にも使いたいフレーズが満載。CDも楽しい。双葉社からは、「沖縄オバア列伝」も極めてたのしい。「ちゅらさん」の沖縄家庭料理もわかりやすい。
   
 ↑岩波新書太田昌秀「沖縄のこころ」
 講談社文庫 下川裕治他「沖縄ナンクル読本」
「沖縄のこころ」は上記の2冊を新書にまとめたもの
「沖縄ナンクル読本」はオトーリとかビーチパーティとかオバアとか、沖縄以外の人には知られざるディープな沖縄の情報が満載の楽しい本。
 ↑榕樹書林 里昭三「沖縄独立への視座」
  バジリコ株式会社 松島泰勝「琉球独立論」
県外と県内の意識の格差は埋められない。沖縄は独立できないかという視点からの2冊。自分としては「視座」の方が読みやすかったです。
   
↑沖縄県教育委員会編「高校生のための沖縄の歴史」
かなり詳しいです。相当興味のある方でもこの本でまず十分だと思います。沖縄戦で7ページあります。
下記にも書きましたが、沖縄文化社「やさしくまとめた沖縄の歴史」を基本に使って、この本で補うくらいが良いと思います。
 ↑新城俊昭「高等学校 琉球・沖縄史」東洋企画
これは最大限に詳しい沖縄の歴史でしょうか。高校の教科書として書かれたのかと思いますが、通常の範囲を越えているかと思います。この本があればまず沖縄の歴史はなんでも大丈夫。
   
 ↑沖縄県立平和祈念資料館ガイドブック「平和への証言」
祈念資料館の古い方のガイドブック。沖縄研究の第2回の証言の部分はほとんどここからの引用です。
 大田昌秀さんが沖縄県知事だったときに、公室広報課が出した「沖縄からのメッセージ」(1996(平成8)年5月発行のもの)
沖縄の歴史・文化から、沖縄戦、戦後の米軍統治の状況、復帰運動、
復帰後の基地問題まで、コンパクトにまとめられています。
A4判、全ページカラー。 1997年に改訂されているようです。
最近の辺野古関係の話題はのっておりません。
今、在庫があるかどうかはわかりませんが全体にコンパクトによくまとまっており、また平和の礎への思いや、総決起大会のもようなどよくわかります。
沖縄からのメッセージと仲村清子さんのメッセージはこれを参考にしました。
沖縄文化社 新田重清・座安政侑・山中久司「やさしくまとめた沖縄の歴史」

この本は中学生向けの歴史の本ですが、この本がちょうど県外の沖縄の歴史の入門書として最適でおすすめします。

沖縄文化社 安仁屋政昭「沖縄戦のはなし」

これはちょっと物足りない感じがします。

沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実―日本軍の住民自決命令はなかった! (ワックBUNKO) 曽根綾子

渡嘉敷島に行くときは、事前に曽根さんの主張も読んでおきましょう。
沖縄時事出版 大城立裕

「沖縄戦 太平洋戦争最後の死闘90日 記録写真集」

 比較すると、琉球新報の方が充実していると私は思いました。

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